歯周病を防ぐ秘訣

歯周病は、万病の原因

歯を失うもっとも大きな原因が、歯周病です。

歯周病は、単に歯を失うだけでなく、様々な病気の原因にもなります。

例えば、認知症です。歯周病菌が分泌する毒素によって、口腔内で炎症がおきます。すると血液中に「炎症性サイトカイン」が増えます。炎症性サイトカインが脳に流入すると、脳の免疫細胞が炎症を引きおこし、異常なタンパク質「アミロイドβ」を作り出します。脳にアミロイドβが蓄積していくと、神経細胞が壊されていって脳が萎縮していきます。その結果、アルツハイマー型認知症になるのです。

また、歯周病菌が分泌する毒素によって、インスリンの効きが悪くなります。そのためブドウ糖が細胞に入りにくくなり、糖尿病を悪化させます。

もし歯周病菌が心臓に移行して、心臓の大動脈弁や僧帽弁などに感染すると、弁の開閉がきちんとできなくなり(閉鎖不全)、心不全になります。

歯周病が悪化すると、コロナやインフルエンザにも感染しやすくなり、咳喘息や肺炎になるリスクも高くなります。また、鼻炎や中耳炎なども起きやすくなります。

歯周病は、首痛や肩コリや顎関節症の原因にもなります。

慢性の下痢も、歯周病菌が原因のことが多いです。口のなかに歯周病菌(とくにカンジダ)が多いと、何か飲んだり食べたりするたびにカンジダが胃腸に入ってくるからです。それによって、食後に下痢するのです。

さらに、歯茎の炎症で増えた炎症性サイトカインによって免疫が暴走すると、自身の身体の一部を攻撃する「自己抗体」が生成されて、関節リウマチや橋本病、潰瘍性大腸炎やクローン病、エリテマトーデスや皮膚筋炎、多発性硬化症や視神経炎などといった自己免疫疾患になるリスクも高くなります。

まさに歯周病は、万病の根源となるのです。

 

歯を磨いても、歯周病は防げない!

これだけ多くの病気の原因になるにもかかわらず、「歯周病を防ぐにはどうしたらよいのか?」ほとんどの人は知りません。

まず、いくら歯を磨いても歯周病は防げません。そもそも、歯を磨く必要はないのです。

磨くということは、研磨剤でゴシゴシ擦ってエナメル質をはがしていくことです。エナメル質が薄くなったら、虫歯になってしまいます。だから、歯を磨いてはいけないのです。

とくに、食後に歯を磨くのは最悪です。なぜかというと、食後は歯のエナメル質が溶けているからです。食べ始めて3分もすると、口のなかの糖質を分解する乳酸菌が「乳酸」を生成して、歯のエナメル質を溶かしていきます。この溶けているときに磨くと、さらにエナメル質がなくなって、虫歯になりやすくなるのです。

ですから、食後は歯間に詰まった食べカスを除去して、軽くすすいでおくだけでよいのです。食べ終わって20分か30分もすれば、酸が唾液で中和されて、リン酸カルシウムが歯に沈着していってエナメル質が修復されます。

 

歯周病菌を減らす秘訣

歯周病を防ぐには、歯周病菌を減らすことが大事です。

しかし、エタノールが入った殺菌力がある歯磨き剤で磨いても、歯周病菌はまったく減りません。なぜかというと、歯周病菌はコロニーという塊になっていて、それを「バイオフィルム」という特殊なタンパク質が覆っているからです。歯周病菌のコロニーとバイオフィルムが、歯垢(プラーク)です。歯周病菌を殺菌するには、まずバイオフィルムを破壊する必要があるのです。

バイオフィルムを破壊するには、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)が有効です。例えば、ライオン製の「デントヘルス(薬用デンタルリンス)」で口をすすげば、バイオフィルムを破壊して歯周病菌を殺菌できます。IPMPのほか、傷んだ歯茎を修復するアラントイン、歯茎の腫れと出血を抑えるトラネキサム酸やグリチルリチン酸も配合されています。歯周病や歯槽膿漏を防ぐために、とても理想的な製品です。

まず「デントヘルス(薬用デンタルリンス)」で口をすすいでバイオフィルムを破壊し、歯周病菌を殺菌しましょう!

それから、歯と歯茎の間歯間を「清掃」しましょう。「磨く」のではなく、「清掃」するのです。

清掃するには、歯ブラシや歯間ブラシやデンタルフロスより効果的な器具があります。朝日医理科製の「スマイルエックスAU-300D」という超音波電動歯ブラシです。

スマイルエックスは、1.6MHzの超音波という超スグレモノの電動歯ブラシです。1秒間に160万回もの振動で、汚れや歯垢を除去します。一般の音波歯ブラシの振動数は、1秒間に157~667回程度しかないので、スマイルエックスがどれだけ凄いか分かるでしょう。ちなみに1.6MHzの超音波は、骨の再生や止血にも有効とされています。

スイッチを押すと、お知らせタイマーが45秒ごとに時間経過を知らせてくれるので、上下左右の歯を45秒ずつブラッシングして、計3分で終了します。大きくゴシゴシ動かさず、2~3mm位の振幅でブラッシングすればよく、強く押し当てる必要もありません。

バイオフィルムの破壊と歯周病菌の殺菌+歯の清掃は、寝る直前に行なうことが大事です。なぜなら、歯周病菌は(唾液が出ない)寝ている間に増えるからです。

朝(朝食前)は、「デントヘルス(薬用デンタルリンス)」で口をすすぐだけで十分です。

 

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