太る原因は、バゾプレッシンだった

多くの人が「ご飯を食べると太る」と勘違いしています。そのため、ご飯をあまり食べません。するとお腹が減って、甘いものが欲しくなります。そして、菓子パンや甘い清涼飲料水を摂るのです。それらには、砂糖や果糖ブドウ糖液糖がたっぷり含まれています。砂糖は、ブドウ糖と果糖が一分子ずつ結合した糖ですから、半分は果糖です。果糖ブドウ糖液糖は、半分以上を果糖が占めています。果物や蜂蜜にも果糖が多く含まれています。この果糖によって、太るのです!

 

果糖が、バゾプレッシンを増やす!

腸から吸収された果糖は、肝臓で100%中性脂肪に変わります。つまり、肥満や脂肪肝や高脂血症の原因は果糖なのです。

またコロラド大学の研究チームが、『果糖を摂取すると、脳からバゾプレッシンが分泌される』ことを発見しました。(Ana Andres-Hernando, et al. Vasopressin mediates fructose-induced metabolic syndrome by activating the V1b receptor. JCI Insight 2021;6(1):e140848.)抗利尿ホルモンといわれるバゾプレッシンは、腎臓の尿細管の再吸収を促して尿量を減らします。そして再吸収した水分を、脂肪に変えて貯蔵するというのです。ラクダはバゾプレッシンによって大量の水を脂肪に変えて、背中のコブに蓄えています。人間は果糖を摂取することでバゾプレッシンが活性化し、水分から脂肪が生成されます。その結果、太るのです。

さらに、バゾプレッシンは血管を収縮させるため、血圧も上がります。まさに肥満と高血圧の元凶といえるホルモンで、その分泌を促すのは果糖なのです。

そして肥満になるとインスリン抵抗性が上がって、インスリンが効きにくくなります。そうなると血液中のブドウ糖が細胞に入りにくくなるため、高血糖になります。高血糖状態が続くと血管がダメージを受けて、まず脚腰が弱くなります。その結果、腰痛や膝痛が慢性化して、いずれ糖尿病になります。

<果糖→バゾプレッシン→肥満→インスリン抵抗性→高血糖→糖尿病>

 

お酒に強い男性は、糖尿病になりやすい

ちなみに、『お酒に強い人ほど糖尿病になりやすい』ことが明らかになっています。東アジア人43,540人のゲノムワイド関連研究によって、「アルコールへの強さを決める遺伝子型(ALDH2遺伝子多型)が、男性の2型糖尿病の疾患感受性遺伝子である」ことが判明したのです。(Spracklen CN, et al. Identification of type2 diabetes loci in 433,540 East Asian individuals. Nature. 2020;582(7811):240-245.)

さらに正常体重の日本人男性約100名を対象にした研究で、「ALDH2遺伝子多型を持つ人は、飲酒量が多くなると肝臓のインスリンの効きが悪くなり、空腹時血糖値が高くなる」ことが明らかになっています。(Takeno K, et al. ALDH2 rs671 Is Associated With Elevated FPG, Reduced Glucose Clearance and Hepatic Insulin Resistance in Japanese Men. J Clin Endocrinol Metab. 2021;106(9):e3573-e3581.)

ちなみに糖尿病のリスクは、ビール、ワイン、蒸留酒の三者で特に違いはなく、どんな種類のお酒でもアルコール量が多くなれば糖尿病リスクが高くなるということです。

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